腰痛全般について

厚生労働省が平成16年に行った「国民生活基礎調査」の中の「保健福祉動向調査・心身の健康」の項で、日常的に悩んでいる症状として第一位にあげられたのが、腰痛でした(ちなみに第二位は肩凝り)。
一生のうちに誰もが一度は腰痛を経験する、とも言います。
そもそも腰痛は、人類が直立歩行を始めた時から体の構造上、避けられない症状だと言われます。
人間が立っている時に腰にかかる力は、その人の体重に重力が加わります。
例えば体重70Kgの場合、立っているだけでその人の腰には100Kg、軽くお辞儀をした時には、なんと150Kgの力がかかるのだそうです。
さらに電化製品や交通の発達など社会の省力化にともなう運動不足からくる筋力、体力の低下が現代人の腰を弱くしています。
また、パソコンの普及で仕事においても趣味においても椅子に座る時間が長くなっている人が多くなっていますが、座る姿勢は正しい座り方をしない限り、立っているより腰に負担がかかると言われます。
さらに最近、問題視されている「メタボリック症候群」は成人病との関連だけでなく、腰にとっても大きな負荷をかけます。もちろん老化も大きな要因です。平均寿命が延びた分、老化による腰痛に悩む人が増えていくのは当然ですね。
また、腰痛は筋肉、骨、神経などの病理的要因とは別に、ストレスから起こる場合も多い症状です。精神的なストレスが筋肉を緊張させ血行を悪くした結果、起こる腰痛が近年、増えています。
つまり腰痛は、高度に初達した社会、高齢化社会、ストレス社会の3つを背景に引き起こされる現代病、生活習慣病でありであり、新たな国民病でもあるのです。
腰痛はただ、痛いのが辛い、日常生活に支障をきたす、という以外に、重大な内臓疾患から起こっている場合も少なくありません。
長く続く場合は専門家による検査も必要です。
以下、腰痛の様々な症状と原因について見ていく事にしましょう。
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